WORKS
386「grayish」
design/小林哲治+片岡佳苗(人の力設計室) build/久木原工務店 coordinate/ プロトハウス事務局
グレイッシュな空間に暮らしたい。近年そんなご要望が増えています。
グレイッシュ。
灰色がかったシックな色合いに満たされた世界。
それはモダンな空間の象徴だけでなく、どこかしら落ち着きのある深い奥行きを持ったしっとりと濡れた質感のある世界でもあるのです。
卵殻をアップサイクルしたエッグペイント(日本エムテクス社製)を塗装した壁と
グレイのスイッチパネル。その質感の違いは手で触れてみないと判然とはしないのですが、色合いのコントラストは明確。
こちらがモルタルの梁とエッグペイントの壁との出会い!
モルタルの粗暴さが際立って、人間で言うならばモルタルは「面倒臭いヤツ」にも見えてきませんか。
壁のグレイとソファのグレイはどうでしょう?名バイプレイヤーと主役というところでしょうか。
いかにもクールなタイルや家具のグレイと壁のグレイからなるキッチン。
このマリアージュが、モダンなグレイッシュワールドを醸し出しています。
家具造りの造作キッチンもすっかり馴染んでいますね。
このエッグペイントのグレイの壁をアップして見るとザラッとしています。
漆喰というより珪藻土の質感に近いものがあります。
艶消しの輝きがあって、これもシックな雰囲気に一役買っています。
グレイッシュ。
灰色がかったシックな色合いに満たされた世界。
インテリアの完成度もグンと高まります。
モダンデザインの一つのアイデアとして、記憶に留めていただけたらと思います。