『木の家』に漂う美しさ。
それは、微妙にうつろっていくものに宿る『変化の美』なのだと思います。

だからこそ、その経年変化の美を堪能するためにも『木の家』のデザインは極力シンプルに抑えるのが理想です。

真正面から見た木の外壁の平屋

余計な装飾を省いた鎧張りの切妻の家です。
その外壁に自然塗料を施し、静かにうつろいゆく色の変化を楽しむのです。

斜め前から見た木の外壁の家。軒下の土間には木漏れ日が差している。

コヤキチをはじめ、数多くの『木の家』をデザインしていますが、
この木の外壁が最もしっくりときています。自然の摂理に従って、無理がないと感じるのです。

木の外壁の家と横に並ぶシックなグレイの塗り壁のモダンな家

シックな塗り壁を施した「モダンな家」との相性もいいと思います。

間にあるのはチョコレート色に塗装した木塀。
色使いのバランスも落ち着きを感じさせますね。

モダンな家の向こうに見える木の外壁の平屋

白い螺旋階段の向こうに整然として佇むその姿はどこかしらファクトリー感をまとっていて、
その建物の中では洗練された家具や調度品が製造されているのかも?とか、勝手な想像がはじまってしまいます。

『WD』などと建築雑誌の表紙っぽいタイトルを載せてみましたが、なんだか似合いますね。